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2017年8月12日土曜日

地下14.4kmで録音された「地獄からの叫び」…正体不明の「シベリアン・ヘルサウンド」とは何か


 調べるほどにうさんくさい。(`▽´)
 青木無常でありまする。

地獄の(素材使用)


 世界最深の穴として知られる「コラ半島超深度掘削坑」は、地下12kmまで掘り進められ、学術的にもいろいろな発見が報告されている、科学的発掘計画に基づいて掘られた穴。

 人間が入れるような穴ではなく、石油の井戸のようにまっすぐ下に向かって掘られたものだそうです。

 現在は油田でもっと深く掘られているところもあるということですが詳細は不明。

 ただ、この「コラ半島超深度掘削坑」を調べると、つらなって出てくる怪しげな「都市伝説」が。

 地下1万4400メートル地点で録音されたといわれる、奇怪で不気味な、そしてどうにも怪しげな(`▽´)音声にまつわる話でありまする。

 その名も「シベリアン・ヘルサウンド」、すなわち、地獄の音声。


主なソース:tocana 2017.07.13
【音声アリ】シベリアの地下14,000mで「地獄の音」が録音される! “おぞましい叫び声”は「地底世界」の決定的証拠か!?
http://tocana.jp/2017/07/post_13817_entry.html


おに怖ニュース 2015/02/09
地下14.4kmから悲痛な叫び声が…「地獄の音」か?シベリアン・ヘルサウンドの謎
http://onikowa.com/wonder/974/


穴(素材使用)


 コラ半島超深度掘削坑は1970年から開始され深度15,000mまでの掘削が計画されていたのですが、1992年に中止されています。

 中止の理由は

予想を超えた地温180℃に遭遇
したためとされており、調べると稀に溶けたドリルの写真を紹介しているところもありました。

 しかし、そもそもこのコラ半島超深度掘削坑と関連があるのかどうかすら怪しげではあるのですが、公式に最深とされている地下12kmを上回る、地下14.4km地点で録音されたといわれる音声が出まわっているのですよ。

 YouTubeにも複数の音源が公開されているのですが、どれも正直いうと怪しげでいつ削除されるかわかったもんじゃなさげな感じ。

 なので、一番無難そうなものをここには埋め込んでおきます(音量注意)。


Sounds of Hell – Best Quality



 この声が録音されたのは1989年。

 ロシアで地質調査をしていたチームによる、とされているのですが、どうも詳細な情報がどこにも見当たらない。(`▽´)

 フィンランドの新聞社の記事になって「地獄の音」という通称とともに世間に広まったとのことなんですが、このあたりも多少ググったくらいではたいした情報が出てこないっぽい。

 そもそもロシアの調査の音声がなぜフィンランドで報じられたのかもよくわからないし。

 その新聞社の名称とか1989年の何月何日なのかとか、とにかくいろいろな部分が欠落していていかにも怪しげ。

 きわめつけは、このことが紹介されているサイトで必ず唐突に言及される「Azzacov博士のインタビュー」という文言であるのですよ。

だれ(素材使用)


 Azzacov博士ってそもそもだれ?

 …という疑問を私も感じたのでググってみたんですけど、少なくとも日本語限定で調べる限りではすべて「地獄の音」を紹介するサイトに収斂してしまう。

 アザコフで調べてみても大同小異(この時点でトカナの記事↑も発見!(`▽´))。



 とにもかくにも、そのインタビューの内容はというと。



 まず「地下1万4400メートル」地点でドリルが空転したため空洞があると推測する。

 ちなみに温度センサーは「摂氏2000度」まで上昇。



 …いや、公式なコラ半島超深度掘削坑で中止の原因となった温度は「地温180℃」…

 地温てのは摂氏とは別の単位を用いるのかと思ったのですが、どうも単に「地表や地中の温度」をさすだけの言葉のようですし。

 いくらなんでも差がありますぎますな。やれやれ。



熱(素材使用)


 インタビューはさらにつづき、岩盤の動きを調査するために…「マイク」を、おろしたそうです。

 繰り返します。

  マイク

です。(`▽´)

 地中の調査なんざ門外漢もいいところなので、「岩盤の動きを調査するため」にマイクをおろすのが一般的な方法なのかどうかも見当すらつきませんが…



 ともあれ、とにかく「マイク」をおろしてみたところ、岩盤の動きの調査どころか

叫び声をあげる人間の声が聞こえた
のだ、と!



 上の音声をきけばたしかに人間の叫び、それも苦痛の悲鳴を連想するのがもっとも自然かもしれません。

 ただ、地下14キロの深部にある空洞で採取された音声。

 何がどういうメカニズムでそういうふうに「きこえる」音を発しているとも判断できない時点で…

 …とはいえ当初は自分たちの装備や設備から起こっている音が入ってしまった可能性もふまえて調整してみたらしいのですが
しかしそれは我々が最も恐れていたことを確定させてしまった。叫び声は一人の人間のものではなく、何百人もの人間の悲鳴だったんだ
との文言がつづく。つか、つづいてしまう。(`▽´)

悲鳴(素材使用)


 いやいや。

 だから、たしかにそういうふうにきこえる音ではあるけれど、人間の音声と断定するに足る証拠はどこにもない。

 仮に言語、それもかなり明確な特定の言語の意味のある文章が入っていたとしたら話はかなり別になるでしょうが、少なくとも公開されている音声は単に人間の悲鳴っぽい雑音。

 風の音でも条件次第ではかなり普遍的に、人間の悲鳴にきこえます。

 それを、科学的調査に携わる「博士」が、一足飛びに「人間の悲鳴」と断定するなど、あり得ないと思うんだが…(`▽´)



 つづく報告もまた科学者としては常軌を逸してますな。すなわち
私は天国や聖書を信じない。しかし、科学者として地獄の存在は信じる。 今回の発見をして我々は非常に驚いている。そこで何が起きたのか、何が起きたのかわかっている。我々はドリルで地獄の扉に穴を開けたと確信している。
と、このアザコフ先生は発言なさっておいでのようなのですよ。やれやれ。



 この事件により「研究員」が怯えて逃げ出してしまったため調査の続行ができなくなりチームは解体されたそうなのですが…

 ま、研究員はともかく、掘削の作業を実際に遂行するのは科学とは縁もゆかりもない迷信的な作業員ばかりだった、という話であれば研究の続行が困難になって延期なり中止、ということであればありそうカモ?



博士(素材使用)


 この「地獄の音」の話が「コラ半島超深度掘削坑」とならんで紹介されるのは、ソ連の調査で時期も重なるし深度も似ているからなのではないかと思われます。

 が、コラ半島はシベリアではないらしいし。

 というより、この「地獄の音」関連の調査がどこで行われたのかという具体的な記述もよく見てみればどこにも見当たらないし(^_^;)、音声のタイトルに「シベリア」とついてるだけのような…



 辞書片手に英語サイトを翻訳しながら検証していく気はさらさらないし、むしろこんな胡散臭い話を一所懸命ググって追跡したほうだしドリルも溶けそうなのでこのあたりで掘るのはやめにします。(`▽´)



煮沸(素材使用)


 なおこれとは別に「ドリルが(地底人に(`▽´))引っ張られたため」コラ半島超深度掘削坑の調査は打ち切りになったとか。

 あるいは"マグマの上昇を防ぐため"に掘った穴はすぐに埋めるのだがたまたま埋める前に"のぞいた"ら、地下深部から「生物の音」のようなものがきこえてきたとか。

 そういう楽しい噂もあるようですが面倒なので今回は割愛いたしました。_(_ _)_

 マグマが上昇とか何十年もかけて掘り進めた穴を「すぐに埋める」とか、ちょっと考えただけでもおかしすぎるし、くだんの音もきいてみたのですが「生物の音」にはきこえませんでしたし。(`▽´)

 ちなみにこの「生物の音」には元記事があるらしく、当ブログでも(「笑える情報源」とは対極の)普通程度には信用できそうな情報源として重宝しているギズモードの英語版のようなんですが、翻訳までして裏とりする気はちょいと起きませんでしたのであしからず。_(_ _)_



 ま、いろいろ楽しい噂話はいつでもどこでも尽きませぬわえ。ということで。




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 十年前に購入した窓用エアコンが地獄の音を雄叫び始めたので本日は以上。
 最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは、また~(^_^)/~~